柏島でダイビング_20120726-0803 その12012/08/04 23:13

待ちに待った1年ぶりの柏島です。
今回もSEAZOOの目黒さんご夫妻にお世話になりました。

長かった梅雨が明け,夏本番,太平洋高気圧ががぜんやる気を出し,
最高の天気と穏やかな海況に恵まれました。
(残念ながら8月1日は台風接近により1日お休み)
連日潜りまくり,たくさんの生き物たちと出会うことができました。


泳ぎ回る魚たち


カシワハナダイ


ツキノワベラ


イトヒキベラ


ピンテールフェアリーラス



サンゴの隙間の魚たち

ダンゴオコゼ
不健康そうな顔。

ダルマハゼとチビガニのコラボ
ダルマハゼを追いかけるのに精一杯で,撮ってるときは気づきませんでした。

アワイロコバンハゼ
「日本のハゼ」のコバンハゼ属の一種-2です。

穴の中や岩陰に身を寄せる魚たち

ヒメウツボ
幸せ呼ぶ黄色いウツボです。


ハダカハオコゼ
ヒメウツボの近くにペアで居ました。


ネジリンボウ
錦江湾のサクランボウ以外の普通のネジリンボウを初めて見ました。


キツメメネジリンボウ
柏島でぜひ見たい共生ハゼです。

奥様のカメラシステムでは,ストロボのプレ発光に反応し,
一瞬ぺったり寝そべった姿になってしまいます。
かっこよくホバリングしてる写真を撮るつもりが,
腰砕けの情けない姿ばかりが蓄積されます。
焼けた子持ちししゃものよう。
この後ストロボをマニュアル発光にして撮ったのが,ひとつ上の写真。


ランドールタイルフィッシュ
どこせん奥様一押しの魚です。
美しい流線型のフォルムとブルー,グリーン,イエローの絶妙な配色に惹きつけられました。


フトスジイレズミハゼ
ギザギザの背ビレも写したかったのですが,警戒してこの穴から出てきてくれませんでした。


ベンケイハゼ
尾びれは傷つき,コペポーダもついてます。


ナガシメベニハゼ
眼がとても美しいベニハゼ。けっこう神経質なので,全身を写すのは大変でした。


ヒメニラミベニハゼ
ペアでいました。が,なかなか並んではくれない。

ホバリングしているところ。

ニセクロスジギンポ?
正面顔がおどけた感じ。


コジカイソハゼ?
最近和名がついたそうです。


コケギンポ
ザ・コケギンポの顔つきが一番かわいらしい。

マツバギンポ
皮弁がうねりに流されています。
撮影する方もうねりに翻弄されながらピント合わせに格闘しています。

ハダカコケギンポ
一歩間違えると気味悪い顔になってしまいそう。

チシオコケギンポ
熱き血潮を胸に遠くを見つめる。どんな野望を抱いているのか?

チシオコケギンポ
これぞ日の丸写真。

ホムラハゼ

今,柏島でリクエストNo.1のホムラハゼです。
このポイントのブイの争奪戦が毎日激しく繰り広げられます。

ペアリングをしていて,巣作りにいそしんでいるようです。
時々岩の奥の小さな穴からちょろっちょろっと思わせぶりに体をのぞかせます。
メスのお腹がちょっと膨らんでいて,産卵も間近のようです。
産卵するとあまり表に出てこなくなるそうなので,まさに今が最後の拝み時です。
(滞在期間中に産卵したようです。)
粘って粘ってなんとかほぼ全身を写真に収めることができました。
が,残念,トレードマークのびよーんと伸びた背びれの先が隠れてます。

あー,今度は尾びれが隠れてる。

一応ほぼ全身。でも向きがおかしいし,光が回ってない。

こーんなわずかな隙間(3mmくらい)をくぐって出たり入ったりします。


柏島でダイビング_20120727-0803 その2 

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柏島でダイビング_20120726−0803 その22012/08/05 16:46


幼い魚たち


ボロカサゴの幼魚
目黒さんとっておきのネタです。
私たちが訪れるまで約2ヶ月間も所在確認し続けてくれたそうです。
ありがたいことです。

今のところ生活エリアはある程度限定されているものの,
擬態上手なその体,さらに手のひらサイズの小ささとあって,
毎回探し出すのが大変です。
20分以上もかかって,今日はダメかもとあきらめかけたころ ,
ようやく登場してくれました。


コウリンハナダイの幼魚
スミレナガハナダイのコロニーに同居しています。
かなーり臆病なので,あっという間に隠れてしまい,
それっきり出てきてくれません。
割と深いところなので,ここでは粘れません。

ハナゴンベの幼魚
口をへの字にむすんでとんがらせ,すねた表情をしています。

フタイロハナゴイの幼魚


ベニヒレイトヒキベラの幼魚


ブチブダイの幼魚


チョウチョウコショウダイの幼魚
なかなかカメラマンの狙い通りに動いてくれない意地悪な奴です。


アオサハギの幼魚
ネジレカラマツに身を寄せていました。
ハートの中に隠れている。ラブリー。


イナセギンポの幼魚
イシモチの子どもたちと一緒に泳いでました。


ヒレグロスズメダイの幼魚


メガネスズメダイの幼魚


ヒメスズメダイの幼魚


ナガサキスズメダイの幼魚


ヤイトヤッコの幼魚
少女漫画チックなつぶらな瞳。


シラコダイの幼魚


ヒメヒラタカエルアンコウの幼魚
胸びれの先が指先のようになってます。


エナガカエルアンコウの幼魚


ウルマカサゴの幼魚
ながーいツノのような皮弁が素敵。

ミヤケテグリの幼魚


柏島でダイビング_20120727-0803 その3

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柏島でダイビング_20120726-0803 その32012/08/06 23:00


卵&卵を守る魚たち

イナズマヒカリイシモチ(口内保育中)
7月26日に撮影しました。卵は産みたてのようです。
まだ白く目玉も見えません。
柏島滞在中にハッチアウトしてくれるでしょうか。

7月28日撮影。
肉眼ではあまりわかりませんでしたが,うっすらと目玉が見え始めました。

7月29日撮影。
目玉がはっきりしてきました。

7月31日撮影。
かなりあごがはってきました。
オルトマンワラエビが励ましてます。
「がんばれよ。肩凝ってないか?もんじゃろか?」

8月2日撮影。
あごがパンパンです。ハッチアウトも近い。
またまたオルトマンワラエビが励ましてます。
「もうちょいじゃー。がんばれー。」

8月3日撮影。
ついにハッチアウトしたようです。
口元がほっそりしてすっかり普通の状態にもどりました。
9日間ほどの口内保育期間だったようです。
ちなみに8月2日が満月で,3日が大潮でした。
やはり潮回りも関係しているのでしょうか。


キンセンイシモチ
こちらも口内保育中。

口をとじたところ。
下膨れの顔がかわいい。


マジマクロイシモチ
こちらも口内保育中。
わずかに開いた口の中に卵が見えます。
ガンガゼの中に潜んでいる上に,真っ黒な体なので撮影はとても難しい。


スジグロガラスハゼの産卵シーン
オドリカラマツの枝先に,
体を小刻みに震わせながら寄り添う2匹のガラスハゼがいました。
まさに産卵を行っている最中でした。
下側の尾びれが黒くなっている個体がオスで,上側の黄色っぽい個体がメスです。
どうやらポリプが取り除かれた産卵床にオスが精子を塗りつけ,
そこにメスが卵を産みつけていくようです。

メスの腹部から次々と卵が出てきています。
決定的瞬間をとらえることができました。


カモハラギンポの保育シーン
貝の中のオレンジ色に染まった卵にはふたつの目玉がはっきり見えます。
カモハラギンポの親は身の危険を感じると,あっさりと卵を置いて逃げていってしまうことが多いそうで,このように一緒に撮影できるのは珍しいそうです。


貝の卵?
この間長崎でも見たのですが,貝の卵だったんですね。
きれいに整列しててなかなか絵になります。


これも貝の卵です。
まるでグラスが逆さ向きに並んでいるみたいです。

柏島でダイビング_20120727-0803 その4

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