ダイビングツアー2009 in CEBU その42010/01/07 22:25

マクタン島のダイビングでは,
予想以上に数多くのウミウシに出会いました。
それだけウミウシの餌となる海藻類も豊富だということなのでしょう。

マリゴンドンケーブでのダイビングの終盤,
ガイドのtomoさんがなにやら不思議なものを持ってきてくれました。

バロニアウミウシ?

なんと,バロニアの中を住処としているウミウシです。
減圧停止中でロープにつかまっている状態だったので,
仕方なくコンデジで撮影した写真です。
画像の中央付近にかすかにウミウシの形が見えます。

バロニアウミウシ?の卵

こちらの写真には下の方に渦巻き状の卵が見えます。

証拠写真?程度にしか残せませんでしたが,
珍しいものを見せていただきました。

ダイビングツアー2009 in CEBU その32010/01/06 23:04

タイトルはCEBUですが, 
正確に言うと空港のあるマクタン島にPcomはあり, 
主にマクタン島の周辺のポイントでダイビングします。 

午前中は少し遠出をして島の北東部の内湾になったポイントを潜り, 
午後はサービスからほど近いポイントで潜ることが多かったです。 
割と狭い範囲にいくつものポイントが開発されており, 
ちょっと移動しただけで全く異なる海中環境が広がっていました。 
従ってそこに棲む生き物たちもバラエティに富んでいて, 
とても驚かされました。
 
ブルーバードリボンゴビー
この写真は内湾ポイントの「リボンちゃん」というポイントで撮影した 
ブルーバードリボンゴビーです。 
タンザクハゼの仲間で,その名が表すとおり, 
短冊のような薄っぺらい体をしています。 
ペアでホバリングしていますが,特にオスが(?)警戒心が強く, 
すぐに巣穴に潜り込んでしまって, 
なかなかペアで居る姿を撮影できませんでした。 
ここは潮の動きが少なくもともと透明度はあまりよくない上に 
海底がシルト状なので,じたばたしているとすぐに泥が巻き上がって 
さらに人為的に透明度が悪くなってしまいます。 
運よくこの日は珍しく透明度が良かったので, 
ビデオにはよく映っていました。 
共生しているエビの姿は見られなかったので, 
巣穴は自分で掘っているようなのですが, 
ガイドの方に尋ねてみると, 
おそらく尾びれの方から体を泥の中に潜り込ませるようにして 
穴をつくっているのではないかとのこと。 
でも,あわてて穴に逃げ込むときは頭からなんですよね。 
ということは,穴の中は体を反転させるだけの空間があるはず。 
どうやって形成しているのでしょう? 
真相をご存じの方いらっしゃいましたら教えてください。 

ホタテツノハゼ属の1種ー1(オニツノハゼ)
次の写真は,同じくリボンちゃんで見つけた 
ホタテツノハゼ属の1種-1,通称オニツノハゼです。 
既にダイコンが警告を発していたので, 
時間をかけて撮影することができず, 
残念ながらヒレ全開をおさめることはできませんでした。 
夏の奄美でホタテツノハゼ属の1種ー4, 
鹿児島坊津で本家ホタテツノハゼと属の1種ー3 
そして,今回予期せず属の1種ー1が見られて, 
ホタテも充実した年でした。


ダイビングツアー2009 in CEBU その22010/01/05 22:34

私たちがPcomを訪れる1週間くらい前まで,
中村宏治さんが主宰する日本水中映像の撮影チームが,
マリゴンドンケーブの奥深くに棲むヒカリキンメダイを撮りにきていたそうです。
ヒカリキンメは光を極端に嫌い,洞窟の奥に生息しています。
ライトをあてるとすぐに逃げ込んでしまい,なかなか撮影できません。
撮影できたとしてもトレードマークである目の下の発光器の光が写りません。
撮影チームとyoshiさんたちは40日間かけて,
あの手この手を考えてヒカリキンメダイの撮影に挑戦したそうです。
期待の映像は現在編集中で,
今春NHKの「ダーウィンが来た」で放送されるそうです。

私たちもビデオとカメラで撮影にトライしました。
ビデオではライトなしのため蛍が飛び交うような映像になりました。
カメラでは運任せでシャッターを切り,
豆粒のような姿が一体だけかすかに写っていました。

日本水中映像がとらえた貴重な映像が今から楽しみです。

サクラテンジクダイ
この写真は,同じくマリゴンドンケーブの中で撮影したサクラテンジクダイです。
体がすけすけスケルトンで,内蔵がもろに見えています。
骨も丸見えです。
本来なら影になるはずのライトの光が,
体を通り抜けて岩肌を照らしています。
とっても不思議な魚です。