*志賀島のウミウシ・ヒラムシ2014/04/25 20:24


ヒラムシの仲間
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 11) / ISO 100
クロシタナシウミウシに擬態しているのかも?


ミツイラメリウミウシ
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 11) / ISO 100
実は背中にとんがり突起がたくさんあります。


クロミドリガイ
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 11) / ISO 100
背中をびろーっと広げています。
体内に取り込んでいる葉緑体に
たっぷりと陽射しを浴びさせているのか?

嚢舌目のウミウシの仲間はミルなどの緑藻を食べるが,
取り込んだ葉緑体は消化せずにそのまま生かし,
光合成をさせて栄養をもらうらしい。
「盗葉緑体」という特異な現象らしい。

●参考資料 こちら こちら こちら

クロミドリガイ
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 11) / ISO 100


アカエラミノウミウシ&ヒメホウキムシ
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 8) / ISO 100

ヒメホウキムシに向かってゆくアカエラミノウミウシ
ヒメホウキムシも食べたりするのだろうか?

*未知なるヨコエビの世界2014/04/14 19:39


志賀島でどこせん旦那がついはまって撮影したもの。

ヨコエビの仲間
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 16) / ISO 100

ヨコエビの仲間(同一個体の腹側から撮影)
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 16) / ISO 100

ヨコエビの仲間は,ワレカラなどと同じ端脚類に属します。
日本国内で300種以上が報告されているそうですが,
海の生き物の図鑑や甲殻類を紹介した図鑑にも
ほとんど掲載されていません。
素性が全く分からないので,
仕方なく,ネットで画像検索をして探していると,
こちらのページに掲載されているものに似ていました。
ヨコエビの一種(Podoserus sp.)
として紹介されています。

さらに引き続き調べていると,
なるものが東邦大学理学部の東京湾生態系研究センター

のサイトで頒布されていることがわかりました。

東邦大学理学部生命圏環境科学科2010年度4年生の

小川洋氏が卒業研究のテーマとしてヨコエビを研究し,

その成果をガイドブックの形にまとめたのだそうです。

一般にはほとんど出回っていない貴重な研究資料

私たち素人にもとても分かりやすい形で

しかも無料で公開されていることにとても感謝です。


このガイドブックによると,

今回見つけたヨコエビの仲間は,

ドロノミ科ドロノミ属の一種の

Podoserus Brasiliensis(ポドセルス・ブラシリエンシス)

に近いようです。


学名にあるように,南米など南半球を中心に分布しており,

外来種の可能性があるとのこと。


体長わずか2,3mmしかない

小さな小さなヨコエビの世界を訊ねることで,

大きく広い海のつながりを改めて実感したのでした。



*そうだったのか!直列アメフラシ2014/02/03 00:45

以前志賀島でダイビングしたときのこと,
3個体縦につながったクロヘリアメフラシを見ました。

クロヘリアメフラシ(再掲)

ウミウシ研究者の中野理枝さんの著書,
海に暮らす無脊椎動物のふしぎ」によると,

アメフラシの仲間は前後に連なって,
直列交接を行うそうです。
直列交接では前の個体がメス役で,
後ろの個体がオス役ですが,
このように3個体が並んで交接を行う場合は,
真ん中の個体は,後ろの個体から精子を受け取りつつ,
前の個体に精子を受け渡すことができるとか。
数少ない繁殖の機会を効率的に活用することができる,
素晴らしい(?)機能をもっています。

ということは,
アメフラシが10個体くらい集まれば,
1周ぐるりと輪になってつながって,
巨大な交接リングができあがるということか?
春の大繁殖の時期に見ることができるかも?